2012年09月28日

加齢とがん Ⅰ

スマート・エイジング・カレッジ 9月28日1コマ目の講義のテーマです。

講師は 東北大学加齢医学研究所 遺伝子情報分野 田村真理教授です。

「がん」の特徴
*どこにでも発生しうる
*勝手に増える(自立増殖)
*周囲の臓器に侵入する(浸潤)
*離れた臓器に飛んで増える(転移)
*臓器機能障害から固体死へ
*自己の細胞(感染症の原因となる微生物との違い)

がんは細胞の遺伝子の病である。 遺伝子とは遺伝情報を担う高分子核酸(DNA)

がんの原因とメカニズム
1.環境要因
 *発がん物質(喫煙、食事、飲酒) 喫煙は全がんの30%の原因
 *紫外線、放射能(原爆、原発事故、紫外線と皮膚がん)
 *感染症(発がんウイルス)
 *その他環境要因
2.遺伝子複製・修復異常
 複製: 細胞増殖の際は、細胞が分裂する前に元の細胞のDNAが複製される。⇒遺伝子変異のリスク
 修復:細胞には突然変異によるDNAの傷を修復する仕組みが備わっている。⇒DNAの変異が修復されず残ることが
     ある。
3.加齢
 発がんには長い年月をかけて複数の遺伝子の変異が蓄積することが必要。
 自然突然変異は加齢とともに増加する。

(財)がん研究振興財団「がんを防ぐ12カ条」については、「がんと染色体異常」(7月23日)で記したのでご参照ください。




Posted by こうべい at 22:12│Comments(0)
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