2012年10月04日

健康の維持に必須なビタミンの話

スマート・エイジング・カレッジ 9月28日2コマ目の講義のテーマです。

講師は東北大学大学院農学研究科 駒井三千夫教授です。

ビタミンとは、人間の体内では合成されないか、少量合成されても必要量が足りないので外から食べて補わなければならないもの。ミネラル類と合わせて、五大栄養素と言われる。

五大栄養素の働き
① 糖質⇒脳を働かせ、身体を動かすエネルギー源 (デンプン、砂糖、果糖、乳糖、ブドウ糖など)
② 脂質⇒効率的なエネルギー源、細胞膜の構成成分など (脂肪酸+グリセロース=中性脂肪)
③ たんぱく質⇒細胞、筋肉、骨、血液、酵素などの材料。エネルギー源 (アミノ酸の重合体)
④ ビタミン類⇒たんぱく質、脂質、糖質の代謝に不可欠な補酵素など。身体の機能の維持・調節に働く (微量な化学物
  質、補酵素、視物質など)
⑤ ミネラル類⇒身体の機能の維持・調節に不可欠。骨や歯、血液の成分 (多量元素・微量元素)

ビタミンB群の働き
 糖質・脂質・たんぱく質の三大栄養素の働きをサポートして、エネルギーを作る。

脂溶性ビタミンの働き
 A,D,E,Kそれぞれ固有の働き。視物質構成、抗酸化作用、血液凝固作用など。

ビタミンCの働き
 コラーゲンの生合成を行なうなどの酵素の補因子作用、過酸化物を防ぎ、免疫機能増強にも効果。

ビタミンには、薬のような効果もある。
 ビタミンB1やパントテン酸、ビオチンの抗酸化効果。
 ビタミンB1,B6,B12の肩こりや腰痛の緩和効果
 ビタミンDとビタミンKの骨粗しょう症への効果など。

反面、サプリメントなどによって、簡単に一般の人の手に入るようになったことから、ビタミンの過剰摂取による健康への悪影響も心配されつつある。摂取の上では、過剰症にも注意していかなければならない。また、基本は五大栄養素の接種を満たした上での利用が望ましい。



Posted by こうべい at 12:23│Comments(0)
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